評伝 桐生悠々 戦時下抵抗のジャーナリスト
![]() | 桐生悠々―ある反戦ジャーナリストの生涯 (1970年) (紀伊国屋新書) (1970) 太田 雅夫 商品詳細を見る |
総合好感度……上の中
明治〜戦前にかけて活躍したジャーナリスト、桐生悠々の評伝。
悠々は信濃毎日新聞の主筆として有名で、長野県民なら誰もが知っている……わけはないか。
とにかくぼくは郷土の大ジャーナリストとして知っていて、いつか勉強しようと思っていた。
で、図書館で探して読んでみました。
彼の一番有名なエピソードは、『新毎』主筆時代の「関東防空大演習を嗤う」という社説。
これは当時行われた、敵の飛行機が本土へ来た際の防空演習に対して、
「敵の飛行機が本土まで来たら負けだろ。こんな訓練は意味ねぇよ」
と言い放った一文。
当然軍部は激怒して、長野で『新毎』の不買運動とか起こします。
新聞社は圧力に屈して悠々を解雇。
クビになった悠々は収入の道を断たれて赤貧生活に突入します。
まあ、そんな感じで、とにかく悠々はかっこいい。言うこと、書くこと、やることがいちいち痛快。
権力や新聞社の意向に従わず、信じた正義をひたすら叫ぶ。
深い知識と文章力(文壇にも何度か登場している)を新聞に注ぎ込み、そして貧困の中で死んだ。
そんな風に生きたいような、生きたくないような……
一気に悠々のファンになりました。
もうちょっと他の文献も当たってみよう。
CO*0 ]
| ホーム |

